様々な症状の要因は歯の食いしばりにあるかも!?

歯の食いしばりは無意識に行っていることが多く自分では気づかないことも・・

度々ブログで記事を書いてきている「歯の食いしばり」ですが調べれば調べるほど様々な要因や症状があり奥が深いものだと感じます。顔の鍼の施術をする上でも顎関節周囲はリンパや血液の通り道でありとても重要なポイントです。歯の痛みはもちろん、肩や腰に至るまで様々な症状がありますので挙げてみようと思います。

歯の食いしばりによる症状 その1 筋・筋膜性歯痛

症状としては歯の痛み、歯の腫れ、顎関節の痛みなどが挙げられ、歯自体に痛みの要因となるものはありません。主な要因は、歯を強く噛みしめる癖(クレンチング)、ストレスなどです。また心因性疼痛とも言われているともあり確たる原因がある訳ではなく、食いしばりが主な原因と考えられます。

朝起きて顎周囲の疲労を感じたら就寝中に食いしばっているかもしれません

歯の食いしばりによる症状 その2 三叉神経痛

これは女性に多い症状で顔面神経痛とも言われることがあります。突発的に痛み、1日何度も繰り返すこともあります。重度の症状となると、繰り返す強い痛みでうつ的な症状を引き起こすこともあります。

歯の食いしばりによる症状 その3 クレンチング症候群

筋・筋膜性歯痛とかぶるのですが食いしばる癖があり、顎周囲のだるさや痛みの症状に加え頭痛、腰痛、耳鳴り、めまい、自律神経失調症、イライラなどを引き起こします。肩こりに似た症状です。主な要因はストレスなど自律神経に関わるところだと考えられます。クレンチング症候群についてはまた次のブログで説明しようと思います。

知らず知らずのうちに食いしばっている方は体全体に力が入っていて抜けない方がほとんど

歯の食いしばりによる症状 その他・・

顎関節症が挙げられます。首や背中、腰、耳鳴りなどを引き起こします。そのほかにも顔面への血液供給の滞留があり、これにより顔が浮腫んだり腫れぼったくなったりということもあります。美容鍼ではこの血液滞留するポイントは特に重要視しています。なぜならこれが解消される確実に顔がシャープになるからです!このことについてもまた別ブログで説明していこうと考えています。

食いしばりの症状や要因は様々

挙げきれませんが症状や要因は多岐にわたり、決め手となる原因を見つけることはなかなか難しいです。ただ詳しく問診を重ねていくとその方の体質や性格、生活習慣などからある程度特定はできると考えています。特定できるとかなりピンポイントで治療でき効果も上がります。

治療のポイントは顎関節(下顎)

顎関節にまつわる筋肉群

上図のように顎関節に関わる筋肉は交差しながらこれだけではないですが顎関節を支えています。食いしばりの症状があればこれらの筋肉群が絶えず働き、肩こりと同様に凝り固まり血流が悪くなりやがて歯や首にまで影響を及ぼします。食いしばりや美容鍼の治療はこれらにアプローチし血流を促進させることで、むくみの改善、代謝の改善、肌や皮膚の改善につながります。

どんな症状でも早めにご相談を!

今回取り上げた症状だけでなく、様々な症状についてはとにかく早めに治療を始めることが大切です。「そのうち治る」では治らないこともあります。治療をしなくてもご相談だけでも構いませんので気になる方はご相談ください。

奥村 和弘

奥村 和弘

鍼灸師。体育大学出身。フィットネストレーナーとして10年勤務。さらに探求を深めるべく東洋医学を学び鍼灸師に転身。治療歴15年のまだまだ駆け出しですがスポーツ障害から体質改善、美容鍼まで患者様のニーズに合わせて治療させていただきます。

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