体の痛みには大きく分けて「急性痛」と「慢性痛」があります。
当院に来院される方で7割くらいは「慢性痛」に当てはまると思います。
「急性痛」は原因がありその原因を取り除くことで痛みは治まります。例えば足の捻挫や突き指、打撲などがそれにあたります。「慢性痛」は原因となる部分を取り除いても痛みは取れず長期間にわたって痛むことを指します。などによる肩こりや神経痛、交通事故などによるむちうちなどがそれにあたります。酷い慢性痛になると、食欲不振や不安、うつなどに陥ることもあります。この慢性痛は中脳辺縁系の影響や自律神経によるものなど様々な角度から研究されていますが「病気を治せば痛みも消える」と考えられてきた「勘違い」が慢性痛への対策を遅らせた原因とまで言われています。
当院でも症状の説明をするとき慢性痛の場合、「体に痛みの記憶が残る」や「痛みが出ている部分以外に原因があることがある」、「自律神経の影響」などのキーワードを使います。特に「自律神経の影響」は必ずあると考えています。特に今年は新型肺炎の感染拡大による自粛などにより生活様式は大きく変化してきました。そこに順応するにはもう少し時間がかかります。その順応の過程で「体の倦怠感」や「やる気がでない」「食欲不振」「睡眠障害」などの症状が出ているのでは?と考えます。こういう時に東洋医学は大変役に立ちます。陰陽五行説などの考えが現在の症状に合致するからです。
現在、東洋医学は世界的に広がりを見せており、日本でもこの伝統的な医療が見直されています。実際、西洋医学でカバーできない症状が今では7割以上を占めており、その症状に対し漢方薬を処方したり、はりきゅう治療を勧めたりしているのが現状です。
慢性痛に悩んでいる方はたくさんおられると思います。病院に受診して薬を処方されても症状が改善しない方は多いと思います。そんな方は是非一度、東洋医学を試していただきたいです。ご相談はメールやラインなどでもお受けいたします。お気軽にご相談ください。
急性痛と慢性痛についての記事です