梅雨シーズン到来!

1年の中で一番嫌いな(自分が)シーズンがやってきました。シトシトと雨が降りじとじとと湿気が多くなり、なんとも不快に感じるこのシーズン。ただこの時期をうまく乗り切ると真夏に体調を崩すことが少なくなります。いくつかのポイントをおさえて快適に過ごせるようにしましょう!

体内の熱を発散させましょう!

気温、湿度とも上がってくるともちろん暑いのですが、適度に体を動かしていないと熱は体の中にこもります。こもった熱は行き場を失い、顔や頭だけ火照ったり、あせもなどの湿疹を引き起こしたりすることもあります。少しの適度な運動で良いので体を動かし、少しでも汗を出してこもった熱(陽気)を発散させるようにしましょう!

冷たい物の摂りすぎに要注意!

体内の熱が発散されずこもっていると当然暑く感じますので冷たい物が欲しくなります。この冷たい物を摂ることで体内の熱は発散されません。発散されないどころか冷たい物により体が冷やされるので、ますます熱を逃がさないように体は働きます。中国や韓国の方は暑くなればなるほど冷たい物ではなく、辛く温かい物を摂る傾向にあります。カプサイシンやカレーなどに含まれるスパイスは体の熱を発散させる作用があります。たまに冷たい物も良いですが偏りすぎないようにすることが大切です。

過ごし方によっては真夏に体調不良になることも

だめだと思いながらもついついやってしまうのが人間です。やはり暑さに勝てず、冷たい飲料や冷たいアルコール、アイスクリームなどに偏ったり、薄着で過ごし体を冷やしたりすると暑い夏を迎える頃、下痢になると鍼灸の教典「黄帝内経」に記されています。随分、昔に書かれた教典ですが、今読んでもなるほど、と頷かされる内容ばかりです。とにかく今の時期からしっかり養生しておくことが大切ですね。

ポイントをおさえて快適に過ごしましょう!

養生の基本である「食事、睡眠、運動」の他に軽く汗を流してこもった熱を発散させる、冷たい物を摂りすぎないなどのポイントをおさえれば、体調を崩すことなく乗り越えられると思います。様々な欲求はあるものの、自分の体を労わるために・・と少し戒めることも必要なのかもしれません。

奥村 和弘

奥村 和弘

鍼灸師。体育大学出身。フィットネストレーナーとして10年勤務。さらに探求を深めるべく東洋医学を学び鍼灸師に転身。治療歴15年のまだまだ駆け出しですがスポーツ障害から体質改善、美容鍼まで患者様のニーズに合わせて治療させていただきます。

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