なんとも言えない腕のだるさや手の痺れ、はたまた四十肩、五十肩までも根本的な原因は首にあることが多くあります。割と見落としがちなポイントで「どこへ行っても良くならない」という腕のだるさや手の痺れが首の治療をすることですぐ軽減した例はいくつもあります。
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なぜ首が原因なのか?
首の周りには様々な筋肉があります。その中で肩の動きを助ける筋肉もいくつかあります。それらの存在を見落として症状の改善を遅らせていることがあります。
図の水色の部分は「斜角筋」と言います。この筋肉の隙間を縫って血管やリンパ管が通っています。この筋肉の緊張により血管などが圧迫を受け滞ってしまうと腕のだるさや手の痺れが現れます。(頸椎ヘルニアなどでも手の痺れなどは出現しますので治療前の徒手検査で発生元を判断します)
その他の首に関わる筋肉
肩甲挙筋と呼ばれる筋肉も重要な筋肉です。これは四十肩、五十肩の症状には特に重要なポイントとなります。慢性的な肩こりの方、食いしばりの症状をお持ちの方にも外せないポイントではあります。
こういうポイントをしっかりおさえた上で治療することで効率よく症状の軽減が見込めます。この部位へのアプローチはマッサージでも効果はありますが首のまわりということと筋肉自体はあまり大きくないということでやり過ぎたり、強く押したりするとかえって悪化させてしまいます。一番効果的なのは鍼灸治療ではないかと考えています。
鍼灸治療の方法は?
この部位への治療は強い刺激は必要ありません。当院でも行う鍼灸治療は細い鍼を使用し、とにかく血液循環を良くすること。それとともに首や肩を元の正しい位置に戻すこと。シンプルですがそれがとても大切なポイントです。
鍼の番手は01番~1番という一番細い鍼を使います。敏感な方ですと鍼を刺し、置いている過程で筋肉が緩んでいくのを感じる方もおられます。
この部位が過緊張の状態になると腕のだるさなどの他に頭痛やこめかみ付近の痛み、歯茎の痛み、背中の倦怠感など様々な症状を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
まとめ
腕のだるさや手の痺れ、四十肩などはどうしても痛い部分にのみに目がいきがちですがもっと根本的な原因となるところがあるものです。それがほとんどの場合「首」なのです。どんな症状でもそうですが根本的な原因にアプローチすることが症状の早期軽減につながるのです!
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