■■ Contents ■■
女性の割合が多いめまい、耳鳴りの症状
1年を通してめまい、耳鳴りの症状を訴えられる患者さんは割とおられます。
近頃は耳鼻科でも多く通院されているようです。しかし原因の特定はなかなか難しく難治性のものも少なくありません。男女比でみても圧倒的に女性が多く、まれに男性の方でも症状を訴えられます。
症状は個人差があり様々
めまいと一言で言っても様々です。寝ると天井が回る、起き上がると回る、立ち上がるとクラっとする、ふらついてまっすぐ歩けない、などです。寝ると天井が回るというのはたいてい「メニエール病」と言われることが多いです。起き上がると回る、立ち上がるとクラっとするというのは「起立性の低血圧」という可能性もあります。ふらついてまっすぐ歩けないという症状はめまい特有の症状でありますが原因の特定は難しいものがあります。耳鳴りの症状も多種多様です。鼓動がどくどく聞こえる、キーンと高い音が鳴る、セミのようなジーと低い音が鳴るなどの症状があり、1日中鳴っている、朝起きた時鳴っている、夜になると鳴ってくるなど頻度も様々です。
東洋医学的に考えられる原因とは
東洋医学的にみて一般的に考えられるのは
・ストレスなどによる「肝」の変動
・疲労や老化にともなう「腎精」の低下
・生理やホルモンバランスなどによる血虚(女性)
・脾、胃などの中焦の働きの低下
などが考えられます。(専門的な語句の説明は省きます)
音の種類などを挙げると限りがないので省きますが
中焦の働きが低下しあらゆる症状を引き起こしながら
その中でめまいを発症するというパターンは意外と見落としがちです。
めまい耳鳴りの意外な要因となる胃腸の働き
「食後に必ず眠くなる」「仕事をすると耳鳴りが強くなる」という症状もお持ちの場合は東洋医学でいう「気虚」を表しており脾胃の働きの低下が考えられます。当院では症状以外のこともいろいろ聞くことがありその中で意外な原因を見つけることはよくあります。脾胃の働きの低下=胃の調子が悪いと考えるのでこの場合、胃の調子もあまり良くないのでは?と考えます。
点と点が繋がり線となれば治療効果も上がる
様々な体の不調を東洋医学の中で考えていくとそれぞれが繋がっていき、それが一本の経絡上の不調とわかれば治療もそこにフォーカスして行うので治療の効果はぐっと上がります。そう考えると問診は大切だと改めて考えさせられます。もちろん患者さんとの信頼関係はもっと大事だと考えています。
様々な不調はお気軽に!
寒暖差、乾燥、様々なストレス、生活リズムなど体に影響を及ぼす因子は限りなくあります。全て取り除くことは不可能で特に環境因子は共存していかなくはなりません。その中で自分でできる予防策はしっかり行い養生することが大切です。また定期的な体のケアはどの方でも必要なことだと考えます。少しの不調でも放置せずまずはご相談ください!