お灸で自律神経を安定させる

季節の変わり目に多い自律神経の乱れ

本格的な冬の到来の前に気温差の大きい気候が続いています。この気温差の大きい時期、なんだかわからないけど体の調子が良くない、不調だけどどこが悪いかわからない、とにかくすっきりしない、といった訴えのほとんどが自律神経の失調によるものと考えています。気温により体は変化しています。暑ければ汗腺を開き汗とともに熱を放散し、寒ければ毛穴を閉じ体温を逃さないようにします。気温差が大きい時はこのような働きを常に行っており、やがて自律神経自体が疲弊してしまいうまく調節できなくなってしまうのが自律神経失調症と呼ばれるものです。もちろん気候だけでなく様々なストレスと合わさって症状はさらに悪化することもあります。

自律神経を安定させるには?

自律神経を安定させるにはまずは副交感神経を優位にすることが大切です。副交感神経が優位というのは「リラックスした状態」ということです。自律神経が乱れているときは意識していないのに体に力が入っていることがほとんどです。肩のこりが取れないというのも自律神経が関わっていることがあります。

自律神経を安定させる治療は?

全身の気・血・水が滞ることなく循環することが必要です。その中で特に大事なのは「温める」こと。脈診や舌の状態などから必要な経穴(ツボ)に鍼で刺激した上で背部兪穴(背中のツボ)や任脈上のツボ(体の真正面のツボ)などにお灸をし温めます。任脈上のおへそは神闕と呼ばれるツボで、婦人科系疾患や不眠や自律神経の乱れにとくに効果があります。そこに写真のような竹筒をおへそに乗せお灸します。もちろ金網があるので直接もぐさをのせることはしませんが、かなり温かいです。その方によっては眠くなる方もおられます。おへそを温めることですっきりしない腰痛などがある方は軽減することもあります。自律神経調整の治療をする上で最も重要なのは「副交感神経を優位にする」ことです。

思い当たる方は早めの治療を!

ご自宅などでご自身で自律神経を落ち着かせるのにはやはり「瞑想」が良いでしょう。呼吸法と組み合わせて初めのうちは5分くらいからやってみましょう。またリラックスする音楽を聴く、アロマオイルを使うなども良いでしょう。様々な方法があるのでご自身に合ったものを見つけましょう。

今回、ご紹介したへそ灸を含む自律神経の調整の治療は40分~50分くらいの治療時間で料金は¥3000円~¥5000となります。初めての方でウェブ上やラインでご予約いただいた場合は初診料1000円は無料とさせていただきます。またご紹介者様がおられる場合も同じようにさせていただきます。電話やメールなどでもご相談を受付ております。お気軽にご相談ください!

奥村 和弘

奥村 和弘

鍼灸師。体育大学出身。フィットネストレーナーとして10年勤務。さらに探求を深めるべく東洋医学を学び鍼灸師に転身。治療歴15年のまだまだ駆け出しですがスポーツ障害から体質改善、美容鍼まで患者様のニーズに合わせて治療させていただきます。

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