日々治療していると一番よく耳にするのが「夜寝られない」という言葉です。特に高齢者になればなるほど多くおられます。最近は働き盛りの30~40歳代の方がそういう症状を訴える方が増えているように感じます。睡眠の質が低下すると様々な症状を引き起こします。どんな症状か、また改善するには?など説明していこうと思います。
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睡眠の質の低下の影響 その1 疲れが取れない
これが一番多くある症状です。寝ているにもかかわらず起きた時から疲れた感じがします。こういう方は途中によく目を覚ましたり、夢をよく見る方に多くある症状です。
睡眠の質の低下の影響 その2 集中力の低下
全てつながるのですが、睡眠の質が悪いと睡眠時間は十分であっても睡眠不足なわけです。ですから仕事においてもしっかり覚醒せず注意力が散漫になりちょっとしたミスを多発したり、会議中ぼーっとしたり、友達同士で話をしていてもどこか上の空だったりします。これだと仕事などの作業効率に大きく影響します。
睡眠の質の低下の影響 その3 イライラ
しっかり脳が覚醒していないと、普段なんとも思わないことでも「イラッ」としがちです。ちょっとしたことで友達や同僚などに当たったり、自分自身のことで無性にイライラしたりすることがあります。これにより人間関係の悪化につながりかねません。
睡眠の質の低下の影響 その4 様々な身体の不調
わたしたちは「不定愁訴」と呼びますが、どこがというわけではなく身体のあちこちが調子が悪いと訴える方がおられます。多くはこれといった原因もなくこの症状を訴えることがあり、患者さんにはまず「夜寝られていますか?」と聞くようにしています。たいていは「寝つきが悪いです」「よく途中で目覚める」「疲れているのに早く起きてしまう」という答えが返ってきます。
睡眠の質の向上で不調は改善
睡眠に関しては自律神経が大きく関わっています。日中活動しているときは交感神経が優位に働き、夜眠るころは副交感神経が優位になり眠ることができます。現代は様々なストレスによりこの切り替えができない方が増えています。この切り替えがうまくいくように生活のリズムなどを変えないといけません。この生活のリズムというのがいつもブログでは書いていますが「食事・運動・睡眠」の「食事と運動」です。とりわけ「運動」はとても大事で軽い運動や体操を行うだけで交感神経が優位になり全身への血流は良くなります。しっかり交感神経を働かせることで副交感神経へのスイッチが切り替わりやすくなります。そのスイッチがうまく切り替われば睡眠の質は格段に上がります。軽い体操やストレッチ、ヨガなどが効果的です。走るなどの強度の強い運動を夜に行うことは反対に副交感神経へのスイッチが切り替わりにくくなりますのでご注意ください。
セルフコントロールできない時は早めの治療を!
なかなか自分でコントロールすることは難しいものです。そこには様々なストレスが絡んでいるからです。そんな時は東洋医学の出番です。メンタルのコントロールははりきゅうの得意分野でもあります。なかなか良くならないとお悩みの場合は早めにご相談ください!
参照元 睡眠トラブルは加齢とともに深刻化https://news.yahoo.co.jp/articles/9958b4d07c0157420718536972a7044d187372c8