6月に入り、少しの間はとても気持ちのいい天気で良かったのですが、いよいよ梅雨のシーズンが始まろうとしています。梅雨といえば「だるい」「不快」「体が重い」などなんとも言えない体の症状が表れます。梅雨をどうすれば楽に乗り切れるか考えてみました。
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なぜ体が重だるくなるのか?
体質などにもよるので一概には言えませんが、梅雨になると長雨になり外出の機会も減りますから体を動かすことも減ると思います。一方、体は普段食事などで体を動かすためのエネルギーを得るわけですが、活動量が減ると脂肪となって体に蓄積され、その際、発散されるはずの熱も発散されず体にとどまります。そのこもった熱が様々な体の循環の障害となってしまうのです。症状としてはむくみや火照りがそれにあたります。その症状が出だすと「体が重い」と感じます。
重だるさの解消方法は?
まず体にこもった熱を体外に放出しなければなりませんので、どんなことでもいいので「体を動かす」ことが重要です。ラジオ体操でもyoutube見ながらの体操なんかでもいいと思います。だらだら汗をかく必要はありません。じわっと出る程度でいいので体を動かしましょう!また半身浴などもいいかもしれません。あまり熱くせずゆっくり15分くらい入れる温度でいいと思います。これでもじわっと汗がでますしリラックスもできれば一石二鳥です。ただ半身浴を長くし過ぎると逆に疲労が残るので注意が必要です。
はりきゅうでの治療法は?
たいていの場合、熱がこもっている場合「頭寒足熱」の逆パターンの方が多いように感じます。つまり顔や頭が火照って足が冷たくなってしまうということです。はりきゅうでは足や手に軽く鍼をし、末端への血流を良くしたり腰部に温かい温灸をしたりします。腰部や足に温灸をすることで頭はかなりすっきりしますよ。その他にも様々な手法がありますが、その方の体質にもよりますので脈診など体の状態に合わせて行います。また自律神経を整えることに対しても効果がありますので自律神経の乱れに伴う症状、頭痛やふらつき、めまい、耳鳴り、食いしばりなどにも効果的だと考えられます。
重だるさを解消する薬はありません!
よく内科で栄養剤の点滴をしてもらったり、栄養ドリンクを飲んだりする方はおられると思います。これはこれで効果はあると思いますが根本的な改善とはいきません。なぜなら熱は発散されず残っているのですから。この時期の体調不安は夏を迎えるにあたり準備不足となり夏バテを引き起こす可能性が大いにあります。今の時期の体調不安は今のうちに回復させるようにしましょう。