顔色が悪かったり、白髪が急に増えたり、吹き出物が出たり···そういう外見の変化は体調の悪化を知らせるサインになることは多くあります。東洋医学では「望診」と呼んでいます。その中で比較的チェックしやすい「爪」について取り上げてみます
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爪の状態
爪は皮膚の一部で約3ヶ月で生え変わると言われています。体調が良くない時肌の調子も悪くなるのと同様に爪にも健康状態が反映されます。すぐご自身でも見ることができるのでじっくり観察してみましょう。
爪の表面に線が出る
爪の表面に縦線や横線が出ることがあります。縦線は加齢や体力の低下が原因で起こることが多くあり、それほど心配ではありません。しかし横線が表れるのはあまり良くないサインと言えます。左右全ての爪に出て、線の部分は少しへこんでいるという状態は体が非常に過酷な状態にあった証だそうです。女性でこの横線がある時は子宮筋腫や子宮内膜症などが疑われます。何も症状なくこのサインが出ている場合は体が悲鳴を上げている証拠ですので注意が必要です。
爪の色の変化
爪の下には毛細血管が走っているので健康な時はピンク色をしています。貧血などになると赤みが減り白っぽくなってきます。また服用している薬の影響で白い縦ジワのような変色が起こることがあります。これは抗生物質などが原因になることがありますがなかには体に合っていない証拠でもありますので服用を止めた方がいいかもしれません。
爪の形の変化
指先を包み込むように内側に丸くなり同時に指の先端部分も大きくなることがあります。これは「ばち状指」といわれ心臓や肺に病気があるときになりやすいです。逆に先が反り返った状態を「スプーン爪」といい貧血などのサインとして表れることがあります。
爪半月の状態
爪の生え際に三日月状に白く見える部分を爪半月といいます。爪半月が大きいほど血液の循環が良いと言われていますが全ての爪に見られなくても親指だけでも見られればいいようです。
東洋医学は未病を治す!
東洋医学では健康であっても病気に向かっている状態を「未病」とよびます。鍼灸師であれば脈や舌、お腹などから体の状態を把握し「未病」治療します。自分自身であれば今回ご紹介した爪からでも体のサインが出ていますからそれに気づくことが重要なのです。早めにサインに気付き早めにその対策を講じましょう!