ぎっくり腰は何日で治る?

突然やってくるぎっくり腰。これに見舞われた方は経験上、わかると思いますが、立ち上がることすらままならず、這って移動する、という重度の方もおられます。どの方も考えることですが「一体、何日で治まるの?」という不安を抱えておられます。当院での治療例からみて、ぎっくり腰がどのようにして治まっていくのか、まとめてみました。

突然やっていくる痛みで「魔女の一撃」とも呼ばれます

・そもそもぎっくり腰の原因は?

ぎっくり腰の原因はズバリ!不明です!テレビなどではいろいろ言われていますが核心をついたものはありません。西洋では「魔女の一撃」と呼ばれることからわかるように突然やってきます。ただそこに至るまでになんらかの信号を体は出しています。「疲労がたまってきた」「足が冷えるな・・」「体が固まって動きづらい」などが体からのサインです。それを敏感に感じ取り、先手を取ってストレッチや予防的な治療をやっておけばぎっくり腰にならずに済むはずです!

・ぎっくり腰の症状はどんなもの?

ぎっくり腰にも軽症から重症まで様々です。軽い症状なら「腰が伸びない」や「下の物が拾えない」などです。中等症なら「寝返りもしづらい」「じっと座ってられない」「立っている方がまし」などです。重症になると「トイレすら立っていけない」「寝ていても痛い」「体を起こすのにもかなり時間がかかる」など重症となると仕事にも支障をきたすでしょう。軽症だから大丈夫と油断していると悪化することも多々ありますから早めの治療が必要です。

・発症してまずするべきことは?

まずはアイシングができるならアイシングをしましょう。10分程度で構いません。なければ冷シップでも大丈夫です。間違ってもスーパー銭湯などに行って思いっきり温めたり、ジャグジーなどを腰にあててマッサージしたりという行為は悪化しかしません!とにかくまずは無理をせず安静を心がけましょう。また腰のコルセットなどをお持ちならしてもらった方が動きは多少楽になると思います。

・当院での治療例、治療期間は?(ぎっくり腰の治療)

当院での治療は2パターンあります。1つは電気治療などの物理療法、もう1つは鍼灸治療です。鍼灸治療が苦手ではない方にはたいてい鍼灸治療を勧めています。なぜなら治療期間が圧倒的に短いからです!物理療法の場合、当院ではオリンピックなどでも使われたEMS電気治療器を使い鎮痛させ、超音波による消炎、手技による筋膜スラッキングを行います。治療期間は3日~5日ほどで痛みは落ち着き完治までおおよそ2週間程度かかります。鍼灸治療の場合は患部への刺鍼は最小限にとどめ、手や足に浅く鍼をします。その方によってはお灸をすることもあります。鍼灸治療の場合、症状により手法が様々なので治療法に関してはその方の症状や体質に合わせて行います。治療期間は2回の治療で50%ほど痛みが引き発症から1週間程度でほぼ痛みは消失します。(あくまで個人差、症状により治療期間は変わります。参考とお考え下さい)

適切な施術は治療期間を確実に短縮できます

予防のためにするべきこと(ぎっくり腰の予防)

まずこれから寒くなるシーズンですので冷やさないことが大事!

しっかりお風呂に浸かる、寝る前に温かい物を摂る、膝から下を冷やさないよう防寒対策をする、など冷え対策をしっかりしましょう。また定期的な軽い運動も大切です。ウォーキングなどもいいですが寒くなてくると億劫になってくるので自宅でラジオ体操腰~下肢にかけてのストレッチを行うのもいいでしょう。最近話題になっている「足パカ体操」も腰や股関節には効果的だと思います。とにかく軽くていいので体を定期的に動かすようにしましょう。

まとめ

どんな症状でもそうですが「早期治療」が鉄則です。そのうち治るか・・と放置しておき2週間ほど経ってやっぱり治らないからといって治療を始めてもすぐ改善しない場合がほとんどです。できるだけ放置せず早い段階で当院にご相談ください。

奥村 和弘

奥村 和弘

鍼灸師。体育大学出身。フィットネストレーナーとして10年勤務。さらに探求を深めるべく東洋医学を学び鍼灸師に転身。治療歴20年を前に未熟さを痛感しブラッシュアップ中です。体の整体治療、食いしばり改善治療、その他顔鍼など様々な症状の施術に日々、奔走しております。

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