身体にとっての一番の大敵「冷え」

どの方でも身体の冷えは良くないと漠然と思っておられると思います。確かに年齢にもよりますが冷えていても特に身体への影響がない方もおられてそこまで重要なポイントとして捉えていない方は多くおられます。しかし冷え症を自覚していても「そのうち治る」や「別に身体に影響ないからなにもしない」と安易に考え放置している方が実に多いのが現状です。今一度「冷え」に対する認識を考え直していただきたいと考えています。

「冷え」による症状とは?

正直、挙げればきりがない程あります。思い当たるだけ挙げてみます。

頭痛 肩こり 腰痛 座骨神経痛 各種神経痛 生理痛 PMS 筋肉の引きつり こむらがえり 膝痛 花粉症 自律神経失調症 うつ病 花粉症 アトピー性皮膚炎 胃腸関連の症状 膀胱炎 頻尿 低血圧 下痢 痔 婦人科疾患  不妊症

まだありますが今思いつくのはこのくらいでしょうか・・ 癌なんかも冷えが一因という考え方もあります。

なぜ「冷え」が原因となるのか

全てに共通して言えるのが冷えることによる「血流の悪化」です。

冷える→ 血流悪化 → 筋肉が固くなる(関節が固くなる) → 痛みが出る

簡単に言えばこの流れです。それを放置することでどんどん病位が深くなっていき、神経痛になり、なかなか良くならない慢性症状となり、さらに深く入り込むと臓器に影響を及ぼします。わかりやすいのが消化器系の臓器の不調による食欲不振や下痢などがそれです。さらにさらに深く入り込めば免疫力自体も低下させていまい身体の防御機能の低下を招きます。というふうに放置すればするほど様々な症状を引き起こす可能性があります。冷え症を自覚している方は今一度対策を見直す必要があるかもしれません。

足の冷え

「冷え」の対策とは?

月並みではありますが、とにかく「温める」ことです。足だけでなく内臓から温めることを意識してください。

足元はなるべく裸足を避け保温に努めましょう。また足裏のマッサージなどでも足の血流が良くなりポカポカしてきます。足裏を軽く叩いたり、青竹踏みのようなものでマッサージしたりするのもいいでしょう。

内臓を温めるというのは身体を温める食べ物を摂取し胃腸の働きを活発化させることを言います。冬に旬を迎える野菜はたいてい身体を温める作用があります。それを食べてすぐに身体が温まるというわけではありませんが今後、体質の改善をするにあたり食生活を見直しておく、という備えは必要です。またネットで「温活」と調べれば様々な冷え症の対策が出てきます。そういうのも参考にしていただくとよいかと思います。

冷えに対する治療は?

様々な体質があり治療するうえで方法はいくつもありますが基本的には温かく心地の良い温灸術を多用します。灸頭鍼や竹筒灸など全て隔熱灸で直接肌にのせるお灸は基本的には行いません。それに加え脈診などにより必要な経穴に鍼をすることもあります。冷えといっても全ての治療に共通するのですが「気・血・水」の循環が良くないと様々な症状を引き起こすので鍼、灸を併用して行うのが効果的ですしベストといえます。まずはご相談いただき、カウンセリングした上で治療を提案させていただきますので、お気軽にお問合せください。

お灸

奥村 和弘

奥村 和弘

鍼灸師。体育大学出身。フィットネストレーナーとして10年勤務。さらに探求を深めるべく東洋医学を学び鍼灸師に転身。治療歴20年を前に未熟さを痛感しブラッシュアップ中です。体の整体治療、食いしばり改善治療、その他顔鍼など様々な症状の施術に日々、奔走しております。

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