酷暑の再来です!体温調節に注意!

お盆あたりから続いた長雨はようやく去りました。しかしまた35℃以上となる酷暑となりそうです。この夏のシーズンは気候の変動が大きくいわゆる「気象病」に悩まされる方が多くおられるのではないでしょうか?とにかく過ごし方に注意してなんとか乗り越えましょう!

気圧の変動は体に大きく影響

よく雨の降る前になると体が痛むという方はおられますが、それは気圧の変動によるものでしょう。台風やゲリラ豪雨、爆弾低気圧などは接近すると一気に気圧が下がり関節痛、神経痛、頭痛、耳鳴り、めまいなどを引き起こすことがあります。科学的に実証されているわけではありませんが気圧が体に与える影響は確実にあるといえます。

寒暖差は自律神経を疲弊させる

外に出ていると35℃近くの外気に晒され体は毛穴を開き、汗を出し、体温を下げようとします。しかし室内に入るとエアコンが効いており、初めのうちは気持ちいいのですが、だんだん冷えを感じるようになります。その時体は今度は体温を逃がさないよう開いていた毛穴を閉じようとします。こういう繰り返しが自律神経の疲弊を招き、他の日常的な働きに影響を及ぼし食欲不振、不眠、倦怠感などを引き起こします。

体は温めることが重要

体は冷えることでたいてい血液やリンパの流れは滞ります。また筋肉も硬くなり動きが悪くなります。臓器も同じです。冷やすことで消化活動が悪くなり消化不良などを引き起こします。体の外側は、服装などで保温するようにしたり半身浴などで温めることが大切です。体の内側は温かい食べ物や飲み物を摂取する、体を温める作用のある食べ物を摂るなどで温めることができます。体を冷やすことでのメリットはほぼないといえます。温めて血流やリンパを滞りなく循環させることが本当に重要なのです。

余談:暑いから冷たいものを摂る日本人

日本では暑い時期、キンキンに冷えた飲み物、かき氷などとにかく冷たい物を摂ろうとします。お隣の韓国では暑いと思ったら辛い物を食べるようです。辛みのある物は発汗作用があります。辛みのある物を食べて汗を出すというのは実に理にかなったことだと思います。また中国では飲み物は冷やさないようです。ビールですら冷やさないで常温で飲むようです。体のためとはいえ常温でビールはちょっと飲めないですね・・・

今の時期の過ごし方で秋の体調が決まる

残暑厳しいこの時期に欲求のまま飲み食いし、涼しい部屋でじっとしているという生活だと過ごしやすい秋を迎えた頃、そのツケが必ずやってきます。それが「夏バテ」です。夏バテ症状が出てからでは回復に時間がかかるものです。今、しっかり体調のケアをしておけばその心配はありません。「バランスのとれた食事」「十分な睡眠」「軽い運動」それに加え体温調節に気を付けましょう!

奥村 和弘

奥村 和弘

鍼灸師。体育大学出身。フィットネストレーナーとして10年勤務。さらに探求を深めるべく東洋医学を学び鍼灸師に転身。治療歴20年を前に未熟さを痛感しブラッシュアップ中です。体の整体治療、食いしばり改善治療、その他顔鍼など様々な症状の施術に日々、奔走しております。

関連記事