食いしばりによる体への影響

まだまだ寒い冬が続きます。大阪市内でもちらちら雪が舞う日があるほどです。この寒波を越えても次の寒波が控えているということでもう少し寒さは続くようですので体調の管理には十分お気をつけください。

食いしばり癖の方、増加中!?

最近、たまたまかもですが食いしばり癖のある方がとても増えているように感じます。自覚している方と全く無意識の方とおられますが体への症状は似たような感じです。食いしばり癖のある方のほとんどは体の力みが取れず、呼吸は浅くなり、いつも緊張しているような状態の方ばかりです。そうなると良い睡眠もとれずずっと体の疲れが取れないという状態に陥ります。

食いしばりによって影響を受ける筋肉は?

食いしばる時に使う筋肉は咀嚼筋という筋肉群です。咀嚼筋は単一のものではなくいくつかの筋肉を総称してそう呼びます。その中でも側頭筋はキーになる筋肉です。側頭筋は耳の上に頭蓋を包むようにある大きな筋肉で過度な食いしばり動作で肩こりのように凝ってきます。そうなると頭痛や首の倦怠感、取れない眠気、目の疲れなどの症状が出てきます。食いしばり癖の自覚のある方はすぐ気づくのですが無意識の方は気づかず、原因もわからず悶々とされてる場合が多いのではないでしょうか。

筋肉系だけでなく影響を受ける血管系

その他にも血管系にも影響を及ぼすこともあるかもしれません。心臓の大動脈弓から左は左総頚動脈、右は腕頭動脈から分岐し右総頚動脈が出ています。この左右総頚動脈は首の側面を通り、耳の下あたりで外頸動脈と内頸動脈に分かれます。内頸動脈はそこから脳内へ注ぎますが外頸動脈は顎関節付近から耳の横、こめかみあたりを通り側頭筋へと注いでいます。食いしばり動作で筋肉が硬くなるとこの血管を圧迫し循環不全を起こす可能性があります。循環不全を起こすと体は血液が足りないと感知し血流量を増やそうとします。これが結果的に過剰な血流量となり側頭部を中心とする頭痛となります。

施術は鍼治療と骨格調整

影響を受ける筋肉系、血管系へのアプローチは手技では難しいので鍼による施術がベストといえます。なぜなら鍼の方がピンポイントでアプローチでき余計な負担を体にかけないからです。鍼施術により筋肉を緩和させた後は手技により肩、首、顔面の骨格調整を行います。この調整により筋肉、血管ともストレスなく働くようになり、抱えていた痛み、倦怠感などは軽減されます。

まとめ

最近ではyoutubeなどで「肩こりにきく~」とか「頭痛には~」といったエクササイズ系の動画が多くアップされています。治療する側の私たちが見ても、とても参考になるものも多くあります。ただご自身の体に合っているものと合っていないものと必ずありますので、動画を見てセルフトレーニングされて痛みが出てきたりした場合はすぐに中止しましょう。当院でも治療後その方に合わせたストレッチや簡単なエクササイズの指導を行っています。気になることがあればお気軽にご相談ください。

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奥村 和弘

奥村 和弘

鍼灸師。体育大学出身。フィットネストレーナーとして10年勤務。さらに探求を深めるべく東洋医学を学び鍼灸師に転身。治療歴15年のまだまだ駆け出しですがスポーツ障害から体質改善、美容鍼まで患者様のニーズに合わせて治療させていただきます。

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