当院では安全面を考え、鍼の上にもぐさをのせて置鍼する「灸頭鍼」は行ってきませんでしたが、万全の安全対策をとり必要な患者様には灸頭鍼の施術を行うようにすることとしました。
急性の痛みやコリは比較的、体の表層部分にその原因があると考えられており浅い鍼でもその効果は十分にあります。しかし慢性痛ともなるとその原因は体の深部に沈んでしまい、深めに鍼を刺入してもなかなか効果があがらないこともしばしばあります。慢性的なコリなどは体の深部にあることに加え冷えも併せてあることがほとんどです。東洋医学において鍼の古典の書物などには「冷えたことにより経絡の流れが阻害され、痛みが出る」(個人により古典の解釈は様々で違った解釈をされる場合もあります)とあります。この「灸頭鍼」は鍼の刺激、灸の温熱効果の両方が一度に行える施術で慢性的な痛み体の冷えなどにとても効果があるとされています。
施術自体は「痛い」や「熱い」はほとんどなく心地よい鍼刺激とジワーっと温かい灸の効果でとても気持ちのいいものです。
必要な方には提案させていただきます。ご希望の方も遠慮なくおっしゃってくださいね。